ロック・イン・ジャパン・フェスティバル

大分お久しぶりです
本日の伊藤孝一ブログはロック・イン・ジャパン・フェスティバルなどを説明します

 日本最大級の動員を誇る邦楽系音楽祭は、ここ数年、女性の歌手やバンドが目立つ。

 “なでしこロック”をテーマにまわってみた。

 初日、大観衆を集めたのが、きゃりーぱみゅぱみゅ。おもちゃ箱をひっくり返したような電子音楽に乗せて歌い、童謡のような振り付けを会場にうながす。羞恥心を忘れてはしゃげるのも野外ならではだが、音楽ビデオが緻密なだけに、薄味な印象は否めない。

 今年限定復活のプリンセスプリンセスは、岸谷香=写真右=が「こんな暑い日を思って25年前に作った」と前置きして歌った「世界でいちばん熱い夏」に、涙腺が刺激された。懐かしさではない。奥行きのある歌詞、上昇感のあるサウンド、岸谷の弾む声が一体となって、まさにこの場の開放感とピッタリ重なったのだ。

 2日目に目を引いたのは、ドラマーが脱退してボーカル・ギターの橋本絵莉子、ベースの福岡晃子の2人組になったチャットモンチー。橋本がドラムをたたきながら歌ったり、福岡がドラムをたたきながら鍵盤でベース部を弾いたりと様々な演奏形態を見せた。2人でもバンドはできると、宣言する気合がみなぎっていた。

 若手では、YUKIや橋本の系譜に連なる“キュートボイスロック”のmiwaが頑張っていた。驚異を感じたのは新人バンドの赤い公園。不協和音もいとわない刺激的な演奏は、猛暑で溶けた物体をかき回すかのようだった。

 現役時代にはこの種のフェスがなかっただけに、岸谷は「ここは天国だね」としきりに感激していた。なでしこロックの層も厚くなり、不況でも音楽の中身は充実している。

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